料理を作る人の思いがかたちとなって発信される場所、キッチン。家族の「食」=「健康・文化」をつかさどり、住宅において重要な位置にあることは言うまでもありません。使う人がこだわりを反映させたいと強く感じる空間、同時に、使う人の嗜好がおおいに現れる空間でもあります。食事を作る・食べるにとどまらず、家族との団欒や、訪問客とのコミュニケーションを創造する場所として、キッチンを家の中心に据える試みはいかがでしょう。
使う人もそこに集う人も気持ちいいと感じ、心のふれあいを引出すような空間であれば、家庭の内を守りつつ、キッチンを核とした輪が外にまでも拡がっていくことでしょう。
キッチンをアイランド型にしてLDKの中心に配置した事例です。キッチンを独立した部屋として扱うのではなく、LDKを一体化させています。完全な島型になっていて左右どちらからでもアクセスできます。
中心性をより活かすために、アイランドキッチンの上部を吹き抜けにして、トップライトとしました。東側にはバルコニーがあり、とても開放的なキッチンです。
ダイニングと対面するオープンカウンターの事例です。壁面に沿ってカウンターと吊戸棚を設け収納力と作業性を確保しています。